証拠金シミュレーション

この画面でできること

  • 先物・オプション取引について、新規建注文に必要な当社証拠金所要額を事前にシミュレーションすることができます。
  • 保有している建玉の反映や、建玉を決済した場合のシミュレーションもできます。

証拠金シミュレーションの見方

証拠金シミュレーション

1ポジション入力エリア

証拠金情報

銘柄単位で買建数量、売建数量、ネットポジション(買建数量-売建数量)、コンポジットデルタ(当該銘柄の各シナリオにおける理論価格から計算したデルタ・ウェイト(各シナリオの発生確率)で加重平均した数値)、デルタスケーリング係数(1単位の取引規模の差異を調整するための数値)が表示されます。

2シミュレーション結果

シミュレーション結果

ポジション入力エリアの内容に基づいてシミュレーションされた結果が表示されます。各項目については以下の通りとなります。

  • 当社証拠金所要額(①-②+③):新規建てをするのに必要な当社が定める証拠金額です。取引所が定める取引所証拠金額に両建て証拠金が加味されます。当社証拠金所要額は、以下2つの計算式のうち、少ない金額が採用されます。
  • a(SPAN証拠金額×1.2-ネット・オプション価値総額)+先物両建て証拠金
    b(SPAN証拠金額-ネット・オプション価値総額)×1.2+先物両建て証拠金

  • 取引所証拠金額=SPAN証拠金(SPANリスクの合計値)-ネット・オプション価値総額

①SPAN証拠金額:理論上相殺できる損失額を差し引き、相場の上げ下げ等によりポートフォリオ全体で損失する可能性のある金額を指します。その金額は取引所より提示され、定期的に見直しされます。

  • シミュレーション画面のSPAN証拠金額は前営業日時点のものです。当日のSPAN証拠金額はシステムメンテナンス後(概ね18時頃)に更新されます。

②ネット・オプション価値総額:ネット・オプション価値総額は、オプションが権利行使された場合等に生じるリスクをカバーするために考慮するもので、買いオプションの価値の総額から、売りオプションの価値の総額を差し引くことによって求めます。

③両建て証拠金:原資産の動きに連動しない両建てのポジションでも一定の証拠金の維持が必要となります。商品先物についてはすべての銘柄の合計金額が表示されます。

【項目内容】

  • スキャンリスク:銘柄ごとに16通りのシミュレーションを行って算出される、当該商品グループごとのポジション予想最大損失です。
  • 限月間スプレッド割増額:各限月取引の価格変動の差により生じるリスクをカバーするために計算する割増額です。
  • 1ネットデルタ当たりの限月間スプレッド割増額:限月間スプレッド・リスクの過去の変動に基づき定めるSPANパラメーターです。
  • ネット・デルタ:先物取引のネット・デルタにオプション取引のネット・デルタの合計値を加減することで算出されます。各銘柄のネット・デルタは、ネット・ポジションの絶対値×コンポジットデルタ×デルタ・スケーリング係数で算出されます。
  • 最終決済証拠金額:株券オプション取引の場合のみ使用する項目であり、当社で株券オプション取引の取扱いは無いため、固定値として0が表示されます。
  • 商品間スプレッド割引額:価格変動に正の相関が見られる銘柄同士を両建てした時に割り引かれる金額です。
  • ショートポジション数量:ショートポジション(売建)を合計した数量です。
  • 売りオプション1単位あたりの最低証拠金額:取引所または清算機関が決定するSPANパラメーター。
  • 日経225買オプション価値の総額:ロングポジション数量×ポートフォリオ調整済み清算値段×1000
  • ロングポジション数量:ロングポジション(買建)を合計した数量です。
  • 日経225売オプション価値の総額:ショートポジション数量×ポートフォリオ調整み済清算値段×1000

3取り扱い銘柄情報

取り扱い銘柄情報

証拠金計算における各銘柄の情報が表示されます。各情報はボタンをクリックすることで切替が可能です。

  • 当社証拠金所要額:新規建てする際に必要な1枚当たりの証拠金額です。
  • スプレッド割増額;同じ銘柄を両建てする場合でも異なる限月であれば、価格変動に差が生じるためそのリスクが必要証拠金額に割増されることとなり、その割増額が表示されます。
  • 商品間スプレッド割引率:異なる銘柄でも価格変動に正の相関が見られる銘柄同士については、両建てを行う際にリスクが相殺され必要証拠金が割り引かれることとなり、その割引率が表示されます。
  • 納会月割増額:一部の銘柄について、当月限銘柄の価格変動リスクを考慮して必要証拠金額が割増されることとなり、その割増額が表示されます

証拠金シミュレーションの使い方

ポジション入力エリア

1銘柄入力

シミュレーションしたい銘柄と限月を選択します。オプション銘柄の場合はさらにコール/プットと権利行使価格を選択します。

2取引選択

シミュレーションに反映させる取引とその数量を選択します。

新規建てする場合をシミュレーションする場合は以下の2つを使用します。
買建:当該銘柄の「買」が指定した数量分増えます。
売建:当該銘柄の「売」が指定した数量分増えます。

仮想建玉または保有建玉の決済をシミュレーションする場合は以下の2つを使用します。

  • どちらも「買」、「売」を超える数量は指定できません。

転売:当該銘柄の「買」が指定した数量分減ります。
買戻:当該銘柄の「売」が指定した数量分減ります。

3建玉反映

建玉をシミュレーションに反映させます。仮想のポジションに加え、自身で保有しているポジションも反映させることができます。

仮建玉を追加:①、②で指定した条件のポジションがシミュレーションに反映されます。
建玉反映:保有のポジションがシミュレーションに反映されます。